南越谷法律事務所の弁護士小池智康です。
地元越谷市、春日部市、草加市、川口市、足立区の皆様に情報発信することを目的にしたこのコラムですが、今回は埼玉弁護士会
越谷支部が主催した法の日法律相談会についてお知らせします。
法の日法律相談会は、毎年10月1日に埼玉弁護士会越谷支部が主催して、越谷市及びその近隣の市町村で開催されています。
今年は、越谷市中央市民会館で開催されました。
当日は、埼玉弁護士会越谷支部所属の弁護士が相談を担当し、多数の方々にご相談いただきました。
私も3件程ご相談を担当させていただきました。
相談内容は、3件のうち2件が相続に関連するものでした。
法律相談については、以前のコラムで春日部市の法律相談の状況について、相続に関する相談が増加しているとお伝えしましたが、
今回の法の日相談も相続に関する相談が増加しているとの時流に沿った結果となりました(相談件数が少ないため、たまたま相続が
続いただけ・・とも考えられますが。)。
法の日相談の翌日、10月2日は三郷市役所で法律相談を担当いたしました。三郷市の場合、午後1時20分から午後4時20分まで
の3時間で8件の法律相談をこなす、というなかなかハードな内容です。
最近の市役所等の法律相談は相談枠に空きがあることも多いのですが、この日は8枠全て予約が入り、キャンセル待ちまでありまし
た。主催者側が告知に力を入れてくれた成果でしょうか。
ありがとうございます。
三郷市役所での相談内容ですが、先日の春日部市法律相談と同様、相続関係の相談が半数を占めました。
世の中の法律問題の半数を相続が占めているとは思えませんが、相続問題に対する関心の高さが窺えます。
このように相続問題に対する関心の高さが窺える一方で気になることもあります。
それは、相続に関する相談の多くがすでに相続が発生している事案である、ということです。
そして、これらの事案のうち多くは、相続発生前に遺言を作成するなどの相続対策をしておけば問題が発生しなかった、又は問題解
決が容易になったであろうと思われる事案です。
相続で問題が発生してしまえば、解決のための負担は重くなります。
相続問題に関心がある皆様には、是非、遺言などによる相続発生前の相続対策をご検討いただきたいな、と思う次第です。